超豪華なディナーが振る舞われた「メイプルストーリー」のオフラインイベント「MapleStory Secret Party 2022 Wonder RESTAURANT」をレポート

2022年6月4日、ネクソンはPC向けMMORPG「メイプルストーリー」のオフラインイベント「MapleStory Secret Party 2022 Wonder RESTAURANT」を開催した。

プレイヤーを招待してのイベントを定期的に開催している「メイプルストーリー」。近年はコロナウィルスの影響のためオンライン開催が続いていたが、ついに待望のオフラインでの開催となった。

今回のイベントは「メイプル」のプレイヤーを、秘密の美食倶楽部による魅惑の晩餐会でもてなすというもの。厳正な抽選によって選ばれたプレイヤーのみ参加可能なシークレットなイベントで、開催場所や内容なども事前の段階ではすべて秘密となっていた。どのようなイベントだったのか、本稿でレポートしていこう。

こだわりのイタリアンを楽しめる「XEX日本橋」で開催。司会はおなじみの岸大河氏がつとめた。
メイプルストーリー運用チームのネクソン こたぼう氏が乾杯の音頭を取った。

最大の目玉は「メイプルストーリー」をモチーフにした豪華なコースディナー。メニューは以下のとおりで、趣向を凝らした料理に来場者たちは舌鼓を打っていた。メイプルワールドで採れた新鮮な食材を使用というコンセプトになっており、「メイプル」のプレイヤーであればメニュー名に思わず「おっ!」となることだろう。

まずは、前菜の盛り合わせ。「ゴールドビーチのイカとサーモンのタルターラ~キャビアを添えて~」、「ヘネシスで採れたトウモロコシのズッパ」、「メイプルパイ~世界旅行 上海の生ハムと~」、「ノーチラス産の鮮魚のカルパッチョ」、「レヘルンのカプレーゼ」の5種類が楽しめるようになっていた。

見た目はシンプルにして華やか。味もあっさりしていて食べやすく、非常に食欲をそそられた。
ゴールドビーチ、ノーチラス、レヘルンなど、ファンにはおなじみの地名がついているのも楽しい。

次に出されたのがPizza(ピッツァ)で、その名も「カニングシティーで人気のクアトロフォルマッジ~メイプルシロップ仕上げ~」。チーズの酸味とシロップの甘味のバランスが絶妙の一品だ。

甘味のきいたピザというのは筆者にはあまりなじみがなく、非常に新鮮だった。

メインメニューの一品目は海のマップ、アクアロードの名を冠した「アクアロード産生ウニのプロチダ風」。ウニの風味が濃厚ながら、それでいてクセがなく食べやすい。味わいもリッチで、ぜいたく感のあるパスタだ。

ウニの旨味の濃厚さが楽しいパスタで非常に食べ応えがあった。

メイン2品目の肉料理は「ヤムヤムアイランド産牛フィレ肉のローストヴィンサントソース」。やわらかな牛フィレ肉の旨味と濃厚なソースが口の中で広がる。メニューにいわく、ヤムヤムアイランドの広大な大地で育てられた牛の上フィレ肉だそうだ。

フィレ肉だけあって、とにかく柔らかい。思わずワインが欲しくなってしまった。

最後はドルチェ(イタリア料理のデザート)の盛り合わせ「スライムドルチェ」。メイプルワールドで密かに流行しているスイーツというコンセプトで、スライムとピンクビーンをスイーツで再現した見た目も楽しいデザートになっていた。

ピンクビーンがとてもかわいらしく、食べるのを躊躇してしまった。

楽しい食事と並行して、テーブル対抗のゲームも行われた。まずは親睦を深めるため、同じテーブルのプレイヤー同士による自己紹介と共通点探しを実施。共通点探しでは、全員が10年以上プレイしているベテランだったり、最初に作った職業が皆戦士だったりと「メイプル」の歴史を感じさせた。

続いて、テーブル対抗のイントロクイズや利き美食対決などが行われた。イントロクイズは、どのマップで使用されている曲か当てるというもの。3つの曲をミックスして流し、すべての曲を当てるという高難度のクイズも出されたのだが、歴戦のプレイヤーたちが揃っているだけあって、すべてのテーブルが正解していた。

ゲームで総合1位となったテーブルには称号の能力値と称号名を決定する権利、
2位のチームには記念エフェクトのデザインを選べる権利が与えられる。
会場内に隠された7体のメイプルキノコを探すというゲームも用意されていた。

特に盛り上がったのが、次に行われた利き美食対決だ。高級品と安物を見分けるという、某バラエティ番組でもおなじみのクイズで、1問目のお題はメロン。1玉1万円の静岡県産高級メロンと、近所のスーパーで買ってきた千円の普通のメロンを食べ比べるというものだったのだが、なんとすべてのテーブルが不正解で、正解が出た瞬間にどよめきが起こっていた。

2問目のお題はお茶で、1本152円の「綾鷹」と1万円の高級緑茶を見分けるというもの。こちらはかなり違いがはっきりしていて、半分のテーブルが正解していたが、個人的には「綾鷹」のほうが飲みやすく、自分の貧乏舌を痛感させられた。

筆者も挑戦してみたのだが安物のメロンは甘味が強く、高級メロンは少し水っぽいように感じた。
ぶっちゃけると安物のほうが好みである。
こちらが「綾鷹」と「高級緑茶」。色もかなり違っていることがわかる。

最後に行われたのがサイコロ運試しゲーム。これまで稼いできたポイントを賭けてサイコロの出る目を予想。3回サイコロを振って予想した目が2回出たら賭けたポイントが2倍、3回とも予想した目だった場合は3倍になるのだが、どのテーブルもなかなか予想した目が出ず、残念ながらポイントを増やしたテーブルは出なかった。

キャラ作成時にサイコロを振って初期値を決めるという、かつての「メイプル」のシステムをフィーチャーしたもので古参のプレイヤーは懐かしく思ったことだろう。

ゲーム終了後、こたぼう氏が閉会の挨拶を行った。こたぼう氏は「すべてのテーブルを回れたわけではないのですが、楽しかったという反応が多く、ありがたかったです」と、お礼の言葉を述べ、「今年の秋から来年にかけて、どんどんオフラインイベントを実施できればと思いますので、ぜひぜひよろしくお願いします」と、意気込みを語った。

今年でゲームのリリースから19年で、大人のファンも数多くいる「メイプルストーリー」ならではの趣向をこらしたゴージャスなイベントだった。コロナ禍以降、他のゲームでもリアルのイベントはほとんど行われなくなっていただけに、今回の開催はうれしい限りで、じょじょにではあるが、日常が戻りつつあることを実感させてくれた。同時に、こうした運営主催のリアルでの交流がまたどんどん行われるようになってほしい、そう思わせてくれたイベントであった。

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