ネクソンは、iOS/Android向けアプリ「テイルズウィーバー:SecondRun」のメディアショウケースを7月7日に開催した。
2022年内の正式リリースが決定。様々な要素がPC版から進化
「テイルズウィーバー:SecondRun」は、元々は「テイルズウィーバー M」として2016年に発表が行われていたタイトル。ストーリーにビジュアル、サウンドにバトルシステムといった様々な要素が一新され、新装版「テイルズウィーバー」としてモバイル向けにリリースされる。今回のメディアショーケースでは、サービス開始までのスケジュールや、PC版からの変更点が明かされたほか、実際にゲームを試遊することもできた。
最初にメディアショーケースに登壇したネクソン事業本部長・パク チャン氏によると、本作は当初PC版のモバイル移植を想定して開発が進められていた。しかし昨今の市場動向やモバイル端末のスペック的な進化を鑑み、ストーリーや音楽といったPC版「テイルズウィーバー」のテイストを受け継いだ、新作のRPGとして開発することを決めたという。
また「テイルズウィーバー:SecondRun」は日本のRPGファンをメインターゲットに開発が行われており、世界最速で日本でのリリースが予定されているとのこと。ネクソンコリアの新規開発本部 総括副部長のキム デフォン氏によると、日本市場をターゲットとして本格的に開発したネクソン初のタイトルになること、PC版の感性を継承しながらも、現代的な新作ゲームとしてのアイデンティティも重視して開発が進めていることも明かされていた。
その後は、本作の運用ディレクターを務める細田光氏が登壇し、2022年内のリリースを予定していることが発表に。さらに本作の新規コンテンツとして「ストーリー」と「バトルシステム」の2つの要素を紹介した。
まずメインストーリーについては、PC版のエピソード1・2をリニューアルしたものを収録。登場キャラクターの行動や会話で物語を進めていくシステムは継承しながら、演出面のブラッシュアップが行われる。
加えて、プレイアブルキャラクターたちのバックグラウンドや、NPCやモンスターをより深く掘り下げる物語も新たに追加される。PC版の外伝やサイドストーリーは、イベントという形で提供され、PC版にはなかったパラレルワールド的なストーリーも追加される予定。豪華報酬を獲得できるイベントとして定期的に開催されるという。
一方のバトルシステムは、協力プレイを手軽に楽しめることをコンセプトに開発されたもの。マルチプレイは最大で4人までのプレイヤーが参加でき、知り合いとパーティを組む他にも、他プレイヤーの戦闘に飛び入りで乱入することもできる。
バトルの軸となるのはスキルで、「サポート」「攻撃強化」「能力強化」「リミットブレイク(最大ダメージの限界値を突破)」「フィニッシュ(強力なダメージを叩き出す必殺技)」等の様々なカテゴリがあり、組み合わせ方によって効果が大きく異なってくる。バトル中に使用できるスキルは、予めキャラクターに装備させた武器によって決定され、それぞれの武器にはモチーフとなるNPCが存在する。スキルを使用する際にはNPCに力を借りる演出が挿入され、NPCとの共闘感も味わえるようになっている。
PC版からパワーアップした要素としては、まずグラフィック面の強化が挙げられる。
本作には、PC版の開発初期からのメンバーも参加しており、18年前に制作されたキャラクターイラストにドット絵、背景を全面的にリニューアル。エフェクトはモバイル向けに一新される。さらに豊富なアバターに加えて、個々のアバターのカラーリングを変えられる染色システムも実装。個性的なキャラクターカスタマイズが可能になっているという。
サウンド面は、PC版で人気の高い楽曲は引き続き採用しつつ、新たに本作だけのオリジナル楽曲も実装。さらにメインシナリオは、ルシアン役に堀江瞬さん、ボリス役に石川界人さん、ティチエル役に石原夏織さん、ミラ役に伊瀬茉莉也さんというキャスト陣によるフルボイス化も行われる。
その他にも、ギルドにあたる「クラブ」機能、アイテムやモンスターの情報を閲覧できる「図鑑」、ゲームプレイに関わる記録や撮影した写真を見られる「ヒストリー」といった機能もパワーアップ。コミュニケーションツールもモバイル向けに現代風のアレンジが行われており、意思疎通に便利な定型文やスタンプ機能も用意されるという。
メディアショウケースの最後には、正式リリースまでのスケジュールも公開された。
2022年7月11日~7月20日かけては、20,000人のプレイヤーが参加する先行テストの募集がスタート。先行テストは7月25日~8月1日にかけて開催され、参加者には正式サービス開始時にゲーム内アイテムが配布される。また、アンケートに答えることで様々なプレゼントが当たるキャンペーンにも応募できる。
「SecondRun」を実際にプレイ。アニメーションの進化やマルチプレイの面白さを体験
発表会終了後には、メインストーリーのチャプター0とマルチプレイを一足先に試遊することもできた。
今回筆者がプレイしたのは、プレイアブルキャラクターのティチエルのストーリーだ。プレイしていてとくに印象深かったのは、ストーリーの合間に挿入されるキャラクターのアニメーションの豊かさ。会話イベントが発生した際には、画面左端にキャラクターの立ち絵が表示されるのだが、1枚絵ではなく表情やモーションも細かく変化する。フィールドのドット絵も同様にアニメーションなどの演出がしっかりと挟まれるため、ストーリーに対してしっかりと没入することができた。
また会話パートのスキップやログ表示機能はもちろんのこと、アニメーションや台詞の表示までの速度が高速化する2倍速モードも用意されている。2倍速と等速の切り替えは会話イベント中ならいつでも可能なので、テンポよくゲームを進めたいプレイヤーもストレスなくプレイできるはずだ。
バトル面では、通常攻撃は基本的にオートで行われ、通常攻撃を行うことでSPが回復していく。ある程度SPがたまってきたら、一気にスキルを発動して大ダメージを狙っていくことになる。スキルは予め最大5つまでセットできるが、それぞれのスキルにはクールタイムが設定されており、どの順番に発動をさせるかが重要。攻撃力などを強化するバフスキルを先に使いつつ、最後に攻撃力の高いフィニッシュスキルを発動するのが基本的な流れになりそうだと感じた。
一方、マルチプレイは専用クエストのエリアに移動して行う。マルチプレイ用のエリアには共闘が可能なエネミーが多数存在し、エネミーに接触すると戦闘が開始される。フィールド上には、現在戦闘中のプレイヤーの人数が表示されており、他のプレイヤーが参加している戦闘に加わるか、自身が開始したバトルに他のプレイヤーが参戦することでマルチプレイがスタートする。
マルチプレイ用のエネミーは、非常に強力なスキルを比較的短い間隔で使用してくる。一定数ダメージを与えるなどの条件を満たすと攻撃を中断させることができる。SPが溜まるのを待ち、バフスキルを使いつつ最後にフィニッシュスキルを発動するのが戦闘の基本となるのは先ほど述べた通りだが、エネミーの攻撃を食い止めるには、SPが回復する前にフィニッシュスキルの使用が必要な場面も発生する。一人のスキルでは、要求されるダメージ量などに達しないことも少なくないので、複数のプレイヤーが息を合わせて適切なタイミングでスキルを使用していく必要が出てくるのも面白いところ。
マルチプレイ中に戦闘不能になってしまった場合、戦闘を諦めて離脱するか、他のプレイヤーの戦闘が終わるのを待つかの選択が可能。離脱した場合は報酬などは一切獲得ができなくなる。
なおマルチプレイ用のエリアまでの移動は、メニュー画面のイベントバナーをタップすると自動で行えるので、非常に簡単。ただし、マルチプレイ用のクエストは一日ごとに挑戦回数に上限が設けられているようで、上限を越したクエストには出撃ができなくなっていた。
全体のプレイを通して感じたのは、スマートフォンで操作することをしっかりと考慮したUIやシステムになっていること。イベント中はもちろんのこと、バトル中でもほぼ片手で操作が完結し、アクション要素も少ないため、移動中などでもかなり気軽にマルチプレイが行えそうだ。
ビジュアル面も大幅なパワーアップを遂げており、とくにフィニッシュスキルを発動した際には、迫力のカットシーンが挿入される。このカットシーンはほぼシームレスでスピーディに挿入されるので、ゲームテンポをほぼ阻害しない形となっているのも嬉しいポイントだ。
また、PC版は18年の歴史があるため、興味があっても今からプレイすることに尻込みしてしまうプレイヤーも少なくないかと思うが、本作はPC版とは別のアプリとしてリリースされるため、再度全プレイヤーが横並びのスタートとなる。以前から「テイルズウィーバー」に興味をもっていたプレイヤーにとっては、まさにうってつけのタイトルと言えそうだ。
タイトル概要
タイトル名:テイルズウィーバー:SecondRun
料金体系:基本プレイ無料(アイテム課金制)
提供プラットフォーム:App Store、Google Play(予定)
推奨環境:iOS 11.0以上/Android OS 7.0以上(予定)
公式サイト:https://mobile.nexon.co.jp/talesweaversr/
公式Twitter:https://twitter.com/TWSR_nexon
公式LINE:https://page.line.me/796plwla
公式YouTube Ch:https://www.youtube.com/channel/UCnqTQX_9qkT3j8K9r7QY3Nw
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