東海理化は、新たに立ち上げたeスポーツ向けのゲーミングギアブランド「ZENAIM(ゼンエイム)」のゲーミングギア新製品となる「ZENAIM KEYBOARD」の発表会を、4月27日にWITH HARAJUKU HALLで開催した。
本発表会には、東海理化から代表取締役社長の二之夕裕美氏、ZENAIMプロジェクトマネージャーの橋本侑季氏、GANYMEDEからプロデューサーの佐橋明氏、ZETA DIVISIONから鈴木ノリアキさん、すでたきさん、KOHALさんが登壇。ブランドや製品の紹介に加えて、トークセッションが行われた。
二之夕氏は、自由な発想を得るために30代を中心とした若手メンバーに本プロジェクトを託したそうで、その結果、東海理化の技術力とデザイン力を兼ね備えつつ、既存事業に縛られない新しいプロダクトを生み出せたという。
またキーボードだけにとどまらず、さまざまなPC周辺機器をラインナップしていきたいと今後の展望も語った。
橋本氏からは「ZENAIM KEYBOARD」の発売時期や価格、スペックなどの情報が紹介された。「ZENAIM KEYBOARD」は5月16日20時からの販売となり、価格は48,180円(税込)。キーボードタイプはテンキーレスで、レイアウトに関しては日本語JIS配列となる。ユーザーからの声によっては60%キーボードやANSI配列などのラインナップも取り揃えていくようだ。
その他、詳細なスペックに関しては公式サイトでも公開されているので、あわせてチェックしてほしい。
「ZENAIM KEYBOARD」を開発する上で最もこだわったポイントとして挙げられたのが“キーボードを誰が使用するか”ということ。ユーザーにとって必要な機能は何かを突き詰めていき、今の「ZENAIM KEYBOARD」が生まれた。
自動車技術を応用したオリジナルの磁気センサースイッチ「ZENAIM KEY SWITCH」に関しては、出荷時に最適化していることもあり、ユーザー側での取り外しは現在推奨されていない。今後、半年~1年を目途に、ECサイトでスイッチ自体の単品が購入可能になるほか、ソフトウェア側での設定を開発するようだ。
二之夕氏と佐橋氏によるトークセッションでは、“ゲーミングデバイス事業への参入”を中心に、さまざまな話題が展開された。
二之夕氏は、ゲーミングデバイス事業への参入について、今まで作っていたものとの繋がりを感じていなかったため驚いたという。試作を重ねるごとに物が良くなっていくのを見て、もしかしたらすごいことが起こるのではと思いつつ、驚きっぱなしの1年だったと語った。
一方の佐橋氏は、自動車部品メーカーのトップレベルの技術を持つ東海理化がゲーミングキーボードを作ることで、今までにない新しい製品を作れるのではないかという可能性を感じていたと当時の期待感をコメント。また、開発の人と会話している中でゲーマー目線を大事にしているのを感じたとも語っていた。
トークセッション後には、ZETA DIVISIONに所属するXQQさんからの動画が公開。開発に携わった一人としてこだわった部分を紹介した。打ち合いの最中など忙しくなっている場面で、滑らないようなコーティングを選んだことや、くぼみの深さを重視したのをポイントとして挙げていた。
その後登壇した鈴木さん、すでたきさん、KOHALさんからは、「ZENAIM KEYBOARD」を実際に使用しての感想などが語られた。
鈴木さんは「良い意味でゲーミング感があまりないと感じた」とのこと。プロ向けであり、レベルの高いところでのプレイを目指す人に向いている商品だという印象を受けたようだ。
「今まで使用していたキーボードと比べても反応速度が倍くらい違う」と語ったのはKOHALさん。手汗で滑ることもないので、練習がはかどって仕方がないと喜びをあらわにしていた。
開発に携わっていたすでたきさんは、押した時の反応はもちろん、離した時の反応も良く、非常に好みだったようだ。
また今後ZENAIMに期待することとして、KOHALさんは自分のコラボモデルを出してほしいとコメント。「キーボードといえばZENAIMと言われるような商品を作っていってほしい」と語ったのはすでたきさん。鈴木さんは、「ZENAIM KEYBOARD」の性能・機能でまだ何かできるのでないかということを模索していってほしいと述べていた。
なお、5月11日には橋本氏、佐橋氏、鈴木さん、すでたきさん、KOHALさんを招いての「ZENAIM LAUNCH EVENT ~Community Day~」が開催。登壇者によるトークセッションに加えて、「ZENAIM KEYBOARD」を使用したゲーム体験もできるとのこと。
本イベントは、参加抽選に当選した人のみが参加できるものとなっている。詳細はZENAIM公式Twitterで順次公開されるので、気になる人はチェックしてみてほしい。
ZENAIM公式サイト
https://zenaim.com/
ZENAIM公式Twitter
https://twitter.com/zenaim_official
(C) ZENAIM