2023年11月16日から19日にかけて、韓国・釜山で開催されているゲームショウ「G-STAR 2023」。KRAFTONが開発する人生体験シミュレーションゲーム「inZOI」のプレイレポートをお送りする。
「PUBG: BATTLEGROUNDS」をサービスするKRAFTONから異色なタイトルが発表された。理想の生活を送る人生体験シミュレーションゲーム「inZOI」だ。プレイヤーはZOIと呼ばれるキャラクターを作成し、本作の世界で理想の人生を体験していくことになる。
「G-STAR 2023」のKRAFTONブースでは、「Dark and Darker Mobile」の横にひっそりと本作の試遊出展が行われていた。会場での試遊の模様をお届けしよう。
冒頭で行うキャラクタークリエイトでは、実物さながらのグラフィックでリアルなキャラクターを作成することが可能だ。毛や肌の質感などが非常にリアルに表現されており、光による変化なども感じることができる。顔のパーツの大きさや色などを細かく設定することができ、表情も豊かだ。
体の骨格の太さなどの体型ももちろん設定可能。年齢設定では高齢者も選択可能で、キャラクタークリエイトで選択できるのは珍しいのではないだろうか。
衣装も数多く用意されており、こちらもカスタマイズが可能。衣装自体が豊富な上、衣装自体をカスタマイズることもできる。たとえば、タンクトップは、お腹の部分の長さや首元の形などが複数用意されており、さまざな形にカスタマイズができる。これらの組み合わせでコーディネートできるファッションは膨大なものとなるだろう。
本作のマップは、韓国の実在の街がモチーフになっており、町並みも非常にリアルだ。今後は、アメリカやヨーロッパをイメージしたマップが計画されているという。街の大きさは、広大ではないものの生活圏をカバーした範囲といったところ。確認はできてないが、もし全ての建物の内部に入れるとなると行動範囲は広そうだ。
街の中で気に入った部屋を契約し、入居、自室での生活がスタートする。今回は、キッチンに立ち、冷蔵庫から出したピザをレンジで温め、椅子に座って食べる。さらに、食べ終わった食器を洗って片付けるといった、現実世界では当たり前ではあるが、ゲームではなかなか見ない一連の動作を体験することができた。
自分の部屋を自由にカスタマイズすることももちろん可能だ。多彩な家具が用意されており、モダンやインダストリアル、北欧にアジアンなど好みの部屋を作ることができる。配置も自在なので、理想の部屋を手に入れることができるだろう。
ただし、家具の購入にはゲーム内通貨が必要なようなので、このあたりはゲームでありながら、リアルさを感じてしまうことになりそうだ。
生活するためには労働も必要。この世界では、アイドルや消防士、コンビニ店員などさまざまな職業に就くことができ、現実世界と同様に働いてお金を稼がなければならない。もちろん職場までの移動が必要になるが、移動先の場所を指定して自動で移動させることもできる。さらに、このようなルーチンワークをスケジュール化して管理することも可能だ。
ゲーム内では、天候を変化させたり、撮影向けにカートゥーンやスクリーントーンなどのエフェクトを付与することもできる。また、時間の速度を変更することが可能で、移動時間や労働時間など短縮させることができる。これは、スキップではなく、高速再生のような形式になっており、実際に行動が行われているところを視認できる。実際の行動を視認することで、よりリアリティを感じることができそうだ。
ここまでリアルだと面倒だと感じてしまう人もいるかもしれない。それを解決してくれるのが、時間のコントロールだ。判断や決断から結果までの過程の時間をはやめることで、人生を高速で体験していくことができる点が本作最大の魅力だと感じた。
時間の経過とともにキャラクターが老化していくのかや、他のプレイヤーとの関わり、結婚や子育てなど気になる点は多いが、続報に注目したい。
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