11月16日~19日に韓国・釜山で開催されていたゲームショウ「G-STAR 2023」のNetmarbleブースに出展された「七つの大罪 Origin」。本作の開発者へのメールインタビューをお届けする。
「七つの大罪 Origin」は、「七つの大罪~光と闇の交戦~」(以下、「グラクロ」)の続編となるオープンワールドアクションRPG。今回、Netmarble F&Cの「七つの大罪 Origin」総括プロジェクト・ディレクターであるク・ドヒョン氏へのメールインタビューが到着した。
「グラクロ」から受け継がれている点や、「七つの大罪 Origin」で描かれるオリジナルストーリーにも触れているので、気になる人はチェックしてみてはいかがだろうか。
――「七つの大罪 Origin」の作品紹介をお願いします。
「七つの大罪 Origin」は、現在モバイルゲームとして多くのグローバルユーザーに楽しんでいただいている「グラクロ」の後継作です。このゲームは「七つの大罪」IPを活用し、マルチバースでオリジナルストーリーが展開するオープンワールドアクションアドベンチャーRPGとして開発しています。
――本作の開発経緯についてお聞かせください。
「七つの大罪 Origin」は、原作IPを好きなユーザーに、ターン制ゲームではなくアクションゲームとして楽しんでもらおうという思いで開発を開始しました。原作の世界観をしっかり楽しめるように、アドベンチャー要素を加えたオープンワールドRPGとして制作を進めることになりました。最初のプロトタイプは原作漫画のストーリー展開と同じように、原作のストーリー通りにゲームを進めるバージョンでした。
しかし、多くの人がすでに知っている原作のストーリーでは、ユーザーに十分な満足を与えることが難しいと考え、開発の方向性を全面的に修正しました。ゲーム独自のマルチバースストーリーは、オリジナルストーリーとしてユーザーに新たな体験を与え、オープンワールドにふさわしい動線を新たに構築することができます。「七つの大罪」だけでなく、続編である「黙示録の四騎士」、劇場版、外伝など、関連するすべての世界観を活用できるのが特徴です。
さらに、「七つの大罪」、「黙示録の四騎士」のヒーローを同時に登場させることで、原作では見られないシーンを演出できるのがメリットです。これらの点を考慮し、オリジナルストーリーを活用したオープンワールドRPGとして開発することになりました。
――本作は「グラクロ」の続編という説明がありました。ストーリーはもちろん、その他の要素で受け継がれている点などはありますか。
おそらく、G-STARビルドをプレイされた方はお気づきかと思います。まず、キャラクターの必殺技の使用に気力ゲージ(必殺技ゲージ)を適用しました。モンスターのパターンもターン制からアクションに変更した部分があります。
例えば、「グラクロ」の「灰色の魔神」の特徴が「七つの大罪 Origin」にそのまま反映されているなど、ゲームジャンルは異なりますが、ストーリーだけでなく、戦闘やシステムなど様々な部分で「グラクロ」の多くの部分を引き継いでいます。
――「七つの大罪 Origin」は「七つの大罪」と「七つの大罪 黙示録の四騎士」の間の時間軸が舞台となっていますが、原作やアニメを知らないという人でも楽しめる作品になっているのでしょうか。
原作や続編をよく知らなくても楽しめるゲームとして開発中です。同時に、原作IPに馴染みのあるユーザーにも違った楽しみを提供できるように準備しています。
――オリジナルストーリーはどのくらいのボリュームで描かれるのでしょうか。
リリース時点でのメインストーリーは、原作アニメの1期程度の分量が用意されています。メインストーリーだけでなく、オープンワールドで行われるブリタニアの物語を盛り込めるように準備中です。
――主人公・トリスタンを含め、本作のカギとなる主要人物たちの紹介をお願いします。オリジナルキャラクターはもちろん、メリオダスなど原作・アニメに登場するキャラクターなど、どのくらい登場するのでしょうか。
まずメインストーリーでは、“トリスタン”と“ティオレ”が最も重要なキャラクターです。“トリスタン”は原作のエリザベスとメリオダスの息子であり、妖精の“ティオレ”は「七つの大罪 Origin」のために原作者の鈴木央先生が自らデザインした本作だけのオリジナルキャラクターです。
“ティオレ”は、原作の妖精王キングとディアンヌの7番目の娘として、「七つの大罪」にまつわる召喚獣を扱うのが特徴です。召喚獣の細かなスキルまで先生自ら細かく設定されています。本作には、鈴木央先生自らデザインした魅力的なオリジナルキャラクターが多数登場します。マルチバースにふさわしく、原作に登場する全てのキャラクターを登場させたいという欲があります。ぜひご期待ください。
――オープンワールドということですが、どのくらいの大きいマップが用意されているのでしょうか。
正確なサイズを数値化してお伝えするのは難しいですが、オープンワールドゲームにふさわしい自由度を感じられるように開発中です。
――ストーリーやクエストを進めるほか、探索などオープンワールドならではの楽しみ方も用意されているのでしょうか。
旅行中に新しい場所を訪れると新しい出来事が起こるように、オープンワールドゲームはメインストーリー以外のゲーム要素にも没頭して楽しむことができなければならないと思います。つまり、ユーザーがオープンワールドゲームに持続的な興味を感じるためには、ゲームが進むにつれて新しい環境に触れ、体験できるようにしなければならないと考えています。
そこで、ブリタニアの地図を広げて新しい環境のオリジナル地域を構成し、設定した環境と気候に合った植生やモンスター、関連ストーリーなどを企画する一方、探索の楽しさを増やすことができるギミックと場所を制作しました。各地域の環境的な要素を様々なキャラクターの冒険スキルで克服し、釣り、採集、料理、製作、水泳、潜水など多様なシステムを活用して、様々な装備やコスチュームを製作する楽しさを感じられるように開発中です。
また、隠された宝物や様々な能力を持つペットを収集するなど、オープンワールドコンテンツをより楽しめるコンテンツを準備するために最善を尽くしています。
――本作はマルチプラットフォームに対応した運営型の作品を想定されているのでしょうか。
はい、前作の「グラクロ」はグローバルで良い成果を出すことができましたが、もっと多くのユーザーにゲームを楽しんでもらいたいという思いがありました。そのためには、様々なプラットフォームにアプローチする必要があると考えました。
また、現在開発中の「七つの大罪 Origin」はオープンワールドベースの探索要素が多いので、PCとコンソールユーザーが楽しむのに適したゲーム性だと判断し、マルチプラットフォームで開発しています。
――キャラクターや武器などは、追加などされていくのでしょうか。
新しい地域、ストーリー、キャラクター、武器、防具、ペット、ギミックのほか、ユーザーが楽しめる冒険要素を継続的にアップデートする予定です。
――いつ頃のサービスを目標にしているのでしょうか。また、現在の開発状況はどのくらいまで進んでいるのでしょうか。
現時点で正確なリリース日をお伝えするのは難しいですが、半分以上開発している状況です。安定的にサービスできるように準備しています。様々なチャンネルや発表会などを通じて、正式リリースまで定期的に情報を発信していく予定です。
――日本でのサービスは検討しているのでしょうか。
もちろんです。日本は最も重要なサービス地域の一つだと考えています。
――サービスを楽しみにしている読者にメッセージをお願いします。
日本の多くのユーザーの方々に「グラクロ」をプレイしていただき、現在も多くの関心を寄せていただいております。「七つの大罪」ファンの皆様にまた違った楽しみを提供できるゲームを作ろうと努力していますので、引き続き多くの期待と関心をお願いいたします。
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