事前登録を受付中のiOS/Android/PC向け新作MMORPG「HIT : The World」。本作のサービスにあわせて、MMORPGプレイヤー・オロナインさんと反王ケンラウヘルさんに、MMORPGの面白さや本作への思いを聞いた。
「HIT : The World」は、全世界累計2,500万DLを突破したアクションRPG「HIT」をベースに開発されたiOS/Android/PC向け新作MMORPGだ。「HIT」の世界観を継承しつつ、グレードアップした高品質なグラフィックで大規模なバトルや重厚な成長ストーリーを楽しめる作品となっている。
多くのプレイヤーで盛り上がるMMORPG。すでに、さまざまなタイプのMMORPGがサービスされているが、そこには多くのプレイヤーが存在する。大勢を率いるリーダーや一人で鍛錬を積む冒険者など、思い思いのスタイルでゲームの世界を楽しんでいる。本企画では、そんなプレイヤーの中から話題のプレイヤーにフォーカスし、MMORPGの楽しさや醍醐味について連載形式で話を伺っていく。
第1回となる今回は、長年にわたりさまざまなMMORPGをプレイしてきたオロナインさんと反王ケンラウヘルさんに、MMORPGの面白さはどこにあるか、新しいMMORPGにどんなことを期待しているか、そして「HIT : The World」に期待する点をインタビューした。
――本日はよろしくお願いいたします。まずはMMORPG歴や、これまでどんなゲームをプレイしてきたかを教えてください。
オロナインさん:2002年にリリースされた「FINAL FANTASY XI」が1番最初ですね。PS2でプレイができたので買ってきたのですが、「オンラインって何?」みたいなところから始まりました。それで、部下とパソコンを買うところから始めました。それがMMORPGとの最初の出会いですね。
最初は部下と4人で遊んでたんですけど、チャットの仕方もわからないし、パソコンの電源の付け方もわからない。インターネットの繋げ方もわからなくて、1回切断してしまうと繋ぎ直し方もわからないという状況でした。なので、ずっと繋げっぱなしでできる環境を作ってプレイしていましたね。
そこから色々なMMORPGをプレイしてきたのですが、今の僕の土台になっているのは、「FINAL FANTASY XI」と旧「FINAL FANTASY XIV」ですね。
反王ケンラウヘルさん:20年位前にプレイした「リネージュ」が1番最初です。当時、大学生で、剣道部に所属していたのですが、ある事情で剣道ができない状況になってしまったんですね。
そこで、自暴自棄みたいになっているときに、Yahoo! BBという回線サービスにゲームが付属していたのと、たまたまテレビの「韓国で『リネージュ』というゲームが人気で引きこもりを増長させている」というニュースを見たんです。自分にはそれがネガティブには見えなくて、むしろ「それだけハマってしまう面白いゲームがあるんだ」と思って始めたのがきっかけです。
――MMORPGをプレイするときはどのような役割でプレイすることが多いですか?
オロナインさん:ゲームは同じ価値観、同じ目線のプレイヤーと一緒に遊ぶのが楽しいんです。例えば5人でパーティを組むとしたときに、全員が同じくらいの強さだったらいいんですけど、もし1人を除いた4人が弱かったら成り立たないんですね。それは自然の摂理です。
ただ、それだとゲームから人が減ってしまうんです。なので、無課金・微課金の人も含めて1,000人規模のプレイヤーを集めて、同じ方向を見せて、それを引っ張る。僕はそういう役割ですね。
反王ケンラウヘルさん:周りからは「ギルドマスターに慣れてそう」って言われるんです。それは最初に「リネージュ」で出会った君主(ギルドマスター的な存在)が、ゲーム内でもオフ会でも、カリスマ性があったというか、すごく破天荒な人だったんですね。
その影響を受けてギルドマスターをやったりすることが多いんですけど、実はナンバー2の軍師的なポジションが得意だったりします。
――よくプレイするクラスについて教えてください。
オロナインさん:僕は中世の鎧を着ていて剣と盾を持っているようなキャラクターが好きです。本当はそういうクラスを選びたいんですけど、ダメージを1番出しやすいから火力特化の魔法職を選ぶことが多いですね。PvPが嫌いで、集団でPvPをするときも後ろから攻撃をして楽をしたいという思いもあります。
反王ケンラウヘルさん:「リネージュ」の時は、人と違うクラスが好きでしたね。君主というクラスがあって、血盟(いわゆるギルド的な存在)を作れる唯一のクラスなのですが、キャラクターの性能的には弱いんです。自分が弱いからこそ工夫をしたり、みんなにフォローしてもらったりというのが好きでした。
最近のゲームだと性能差が平坦になってきて、全員がアタッカーみたいなゲームも多くなったと思います。その中でもパーティプレイで役に立つクラスが好きで、特に、盾役のタンクが好きですね。
――これまでのMMORPG人生で印象的な出来事はありますか?
オロナインさん:元々配信者として活動していたのですが、MMORPGの配信を始めたらすごく過疎ってしまいました。YouTuberとして考えるならそれはネガティブなことかもしれません。ですが、それでも続ける理由は“MMORPGがすごく面白いから”です。
最近、500人vs500人の対人戦で遊べるMMORPGがあって、それは楽しかったですね。それまで僕がMMORPGで1番楽しいと思っていたことは対人戦ではなく、どういうパーティを組んで、どこで狩りをしたら効率が良いかを考えるところなんです。どうやってレアアイテムをゲットしよう、どうやって誰よりも早くレベルを上げようという点に魅力を感じていました。
MMORPGを始めたときはインターネットがそんなに普及している時期ではなくて、チャットするのが面白かったですね。チャットできなかったらパーティに入れてもらうこともできないんだっていうことに気が付いて、タイピング練習ソフトを買って練習しました。もし、MMORPGを始めていなければパソコンに疎かったと思いますし、チャットも打てなかっただろうなと思いますね。
反王ケンラウヘルさん:「リネージュ」で賞金をかけたサーバー対抗のPvPの大会が国内で行われました。福岡・大阪・東京の3都市での実施で、福岡・大阪が先に行われたんですね。そこで、あるサーバーが福岡・大阪で勝っていました。最後の東京は「面白そうだから見に行こう」と思って遊びに行ったんです。すると欠員が5人くらい出ていて、会場で抽選をした結果、自分たちのチームが出場することになったんです。
福岡・大阪で優勝したサーバーは勝つためにクラスをガチガチに決めていたんですが、自分達は「好きなクラスを選んで、楽しんで戦おう」というスタイルでした。それで、みんなで騒ぎながら戦ったら優勝したんです。武藤敬司さんみたいなポーズをして賞金のパネルを掲げたら、それが記事にもなりました。あの時が人生でもベスト3に入るくらいの出来事でしたね。
その会場で知り合った人ともものすごく仲良くなって、20年経った今でも年賀状を出しあったりしていますね。それだけの濃い人間関係がMMORPGにはあります。
――MMORPGをやめても繋がっている人間関係はありますか?
オロナインさん:僕にとってのMMORPGってどのゲームをするかではなく、誰と遊ぶかが大事なんです。ゲームでさよならしたというのはもちろんあります。でも、僕は配信で繋がり続けていて、「また暇なときに配信見に来てね」という感じで遊んでいます。そういう意味では繋がり続けていると言えるのかもしれないですね。だから、次のゲームをプレイするときも数百人で遊べるんです。
反王ケンラウヘルさん:ゲームが変わっても連絡を取り合う仲の人はいますね。MMORPGで知り合った友達とルームシェアをしていたこともありました。
ただ、やはりゲームが共通の話題なので、ゲームを辞めるとどうしても散り散りになってしまうというのはあります。ゲームが下振れると、モチベーションが下がってきて、辞める人がでて、居心地が悪くなってしまう。人との繋がりってゲームだけだともったいないと思っていて、そのコミュニティを壊したくないので、今やっているゲームで音楽バンドを組むというチャレンジをしています。学生時代の部活仲間みたいな感じですね。
――MMORPGのモチベーションはどこにありますか?
オロナインさん:1+1が2じゃなくて、3や5、時には10になったりする「ヒューマンパワー」がひとつです。もうひとつが、普段は出会わないようないろんな業種、いろんな世界で活躍している人と出会えて、自分の向上心が上がる。ゲームをきっかけにいろんな人と繋がれるのが醍醐味ですね。
反王ケンラウヘルさん:MMORPGを始めたときに、初心者の僕にいろんな事を教えてくれた人がいたんです。「どうして親切にしてくれるんですか?」って聞いたら、「このゲームが好きだから、いろんな人にこのゲームを楽しんでもらいたい」って言っていて、「これがロールプレイングなんだな」って感銘を受けました。
その時に「あなたが強くなったときに、初心者がいたら教えてあげてね」って言われて、約束したのがコアにありますね。僕はMMORPGの動画を作ったり配信したりするのですが、“初心者やライトユーザーにわかりやすくする”という思いがあります。それは、最初に遊んだMMORPGで出会った人との約束を果たすためであり、MMORPGを20年間続けているモチベーションでもありますね。
――今後のMMORPGに望むことや、欲しい要素を教えてください。
オロナインさん:僕がMMORPGに求めるものは、運営・開発元が日本向けにどのようにカルチャライズしたらプレイヤーに刺さるのかを考える“熱量”みたいなところですね。コンテンツが面白い・面白くないというのは開発や運営が作るものじゃなく、ユーザーが作っていくものなんです。あのプレイヤーが好き、嫌い、そこから派生してボスを取られたくない、狩場を取らせたくないとか。
そういったことを生むためには、ゲームのメインのターゲットが高額課金者だったとしても、無課金や微課金のプレイヤーがいる必要があるんです。そこを開発や運営側に気づいて欲しいですね。
反王ケンラウヘルさん:僕はみんなでプレイすることや、一致団結感ですね。それはGvGだったり、GvEでもよいのですが、みんなで遊ぶコンテンツが欲しいです。そしてもう1つが、どれだけお金と時間をかけたかの戦闘力が全てではなく、そこに戦略があることで、無課金や微課金のプレイヤーにもチャンスがある。そういった要素が欲しいです。
――「HIT: The World」のイベントに参加されたとお伺いしました。率直な感想を教えていただけますか?
オロナインさん:正直に感じたのは“開発・運営がガチ”ということです。韓国のトップと1時間くらい話したのですが、通訳を通してこんなに会話してくれたことは他のタイトルではありませんでした。それだけ、日本市場も重視しているということですよね。日本のプロデューサーもやりやすくなっているとのことだったので、それだけ開発・運営元が本作に熱意を持っているということです。
そこで、無課金ユーザーでもエンドコンテンツを楽しめるように調整していくと断定的に言っていたのが印象的でした。そうすることで人口の減少が緩和されて、盛り上がっていけるんじゃないかな、と感じました。
反王ケンラウヘルさん:ゲーム的なことは細かく言っていけば色々あるのですが、僕も「韓国版と仕様が変わります、具体的にこう変わります」と言ってくれたところに非常に期待感があります。
イベントでは質疑応答があって、それがすごく盛り上がりました。参加者がMMORPGの大ファンなので、細かい質問や際どい質問もたくさんあったのですが、それらについて真摯に答えてくれましたね。
驚いたのが「韓国と日本の違いは何ですか?」という質問に対する答えです。「韓国は競争、日本は協力です」と言っていて、「だから韓国とは仕様を変える部分が出てきたんだな」ということがわかりました。もちろん全部が要望通りになるとは思っていません。ですが、サービス開始前に仕様を変えるのは本当に珍しいと思いましたね。
オロナインさん:MMORPGの面白さは、ボスを倒しに行くときに参加する人数が100人、そして100人よりも1,000人、それが答えだと思っています。そのボスを毎日倒しにいきたくなるような面白さを出して欲しいですね。そういうライト勢向けのことをやって欲しいです。そういう魅力があれば、僕は配信を通じて「他のMMORPGとは違うね」って伝えて、ゲームが盛り上がれば良いなと思っています。そこは気合いを入れてやっていきたいです。
――本日はありがとうございました!
MMORPG「HIT : The World」の事前登録が受付中!
現在、新作MMORPG「HIT : The World」の事前登録が受付中だ。“仲間と目指す、日本の頂点。”とのキャッチコピーの通り、仲間とつながるギルドや、ギルドで挑む攻城戦などMMOならではの要素が数多く取り入れられている。本作が気になる人は、まずは事前登録をしてみてはいかがだろうか?
また、今回インタビューした、オロナインさんと反王ケンラウヘルさんが出演する公式生放送が2月27日に配信される予定だ。ゲームシステム紹介や実機でのプレイなど本作の魅力がたっぷりと紹介される予定なので、こちらもチェックしよう。
HIT : The World公式生放送!事前登録開始記念!
https://www.youtube.com/live/RBleQrscpuU?si=r7-VaNNln_BITCLf
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