ゲームポットは、「ハウリングソード」において、今後のアップデート内容や運営インタビューを実施した。
ゲームポットは、「ハウリングソード」正式サービスを開始してから2カ月で大型アップデートを4回行い、要望の高かった新2次クラスを実装することができたことに対し、「現状のユーザーの意見に対する運営の感覚値を伝えたい」ということで、エンタテインメント事業本部 ハウリングソードチーム プロデューサー「齊藤 充」氏と、同ディレクター「猪飼 智士」氏にお話を聞くことができたのでお伝えしよう。
OBT・正式サービス開始から現在までの振り返ってみて
齊藤氏:なんとか正式サービス開始から約2カ月を迎えましたが、本作の最初では「シークレットバウンティーハント」という形で、タイトル名を伏せた上でのストレステストを実施したのですが、その際、本作のアクション性や簡単な操作感に好評を頂き、さらに様々な意見を踏まえてゲームの改善を進め、ようやくオープンβテストにこぎつけた感じでした。
簡単な操作性やアクションの楽しさなどの要素については、かなり低い年齢層のユーザー様に受け入れてもらいました。またこれまでオンラインゲームを遊んだことのない方や女性も多くプレイされており、コンシューマライクに遊んで頂いていると感じています。比較的オンラインゲーム初心者が多かったので、ゲームの調整も厳しくしないように提供しようと考えました。
オープンβサービスを迎え、待望の女性キャラクター「ルイネル」も実装したのですが、現在でもこのキャラクターの作成率はかなり高いですね。その後すぐに「メルリン」も実装されたのですが、やはり人気が出ましたね。
ユーザーの意見はどのようなものがありましたか?
齊藤氏:やはり2次職に対する強い要望が多かったですね。ゲームを進めていくうちにアクションに対しての興味が、2次職の情報が公開されるに従って高くなったと思います。2次職実装後は遊びの幅はグッと広くなり、ゲーム内でクエストに関する話題が多かったものが、スキルに関する話題に変わっていったのが印象的でしたね。
猪飼氏:2次職を追加して間もないので、マニアックな要望はまだ少なく、どちらかというと現在はクラス間のバランスやスキルに関する要望が多い状況です。1月13日に4キャラクター中2キャラクターの新2次クラス、1月27日予定で残り2キャラクターの新2次クラスを実装します。このアップデートはもう少し先を予定していたのですが、思ったより要望が大きかったので急きょ実装することとなりました。
2次職実装だけではない…?
猪飼氏:対人戦をメインで遊んでいるユーザー様からは、クラスのバランス調整についての強い要望は多かったです。実はバランスに関してはバランス調整の手始めとして1月27日予定で「ガンスリンガー」(ルイネル)の大幅なスキルの調整を行います。特に2次クラスの「デュエリスト」については新たなスキルの追加などにより半分以上のスキルが変更となり、より各キャラクターのコンセプトを色濃く感じることができると思います。
齊藤氏:アクションゲームはスキルが「弱くなった」と感じるとプレイしていて楽しくないですよね。特に「ガンスリンガー」は遠距離攻撃タイプなのに今まであまり特性が生かし切れてなかったのでかなり調整しました。ユーザー様には「選択する楽しい悩み」を提供できているかなと感じています。スキルの見た目では「ダークでカッコイイ演出」を実現しており、ファイター系のクラスには、状態異常やモンスターをコントロールするスキルなども含まれているので、ぜひさまざまなクラスやスキルを楽しんでほしいです。
また、2010年11月~12月に「第1回BHG ガレリア杯」を開催しまして、そこでタイム+スコアアタックを実施したんですが、予想していた以上に上位に上がってくるキャラクターはバラけまして、使いづらいと言われていた「ガンスリンガー」も上位に食い込んでいました。アクションゲームはやはりプレイヤースキルが重要となっているみたいですね。ブリザードタワーでまったく転職しないで上位に入る強者のユーザー様もいましたよ。
「シークレットバウンティーハント」から時間が空いてしまったのは?
齊藤氏:かなりお待たせしてしまったことに関しては本当に申し訳ありません。その分、OBTまでにしっかりしたタイトルを発表しようと、開発・調整をしてきました。さらにより楽しんでもらうためにチュートリアルの改善や「バウンティーハント」を開催するなど、かなりユーザー様には楽しんで頂けたかと思います。
PR&アライアンスチーム:時期に関しては、運営チームが開発側と協議してもらい、スケジュールの調整をしてましたが、なかなかタイトでしたね。どうしてもローンチ時期が年末ということと、他社タイトルとの差別化の部分で、頭からの施策の準備が必要かと思い、じっくりと勝負をできるコンテンツに育てたつもりです。
ゲーム内のUIやレイアウトなどがコンシューマライクですが?
齊藤氏:本作の開発チームには日本のコンシューマゲームが好きでやりこんでいる開発者も多く、強烈に意識していると思います。また日本でのサービスに向けて参考にしたところも多いです。また、日本のコンシューマータイトルは非常に質が高いと言っていますね。
パッドも快適に使えてオンラインゲームということを忘れそうですね。
齊藤氏:はい。(筆者の反応が)狙った戦略通りでうれしいです。やはりアクションゲームなのでコンシューマだけで遊んでいたユーザー様も遊んでほしいという思いはあります。コンフィグでパッドの設定ができるようになっているのでぜひ遊んでください。
運営側として苦労した点は?
齊藤氏:開発会社は自信を持って開発していますので、いかに真意を伝えるのかが重要になってきます。また、驚くことに本作の開発会社は「常に意見が欲しい」というスタンスなので、ユーザー様から頂いた意見などは毎週開発会社にフィードバックしており、実装時期など明確なことは言えませんが、頂いた要望は比較的実現しやすいのではないかと思います。
PR&アライアンスチーム:ゲームポットではさまざまなコンテンツを成功させたという実績があり、自信を持ってディレクターやプロデューサーが開発側に意見を持って行ってくれていることが大変助かっています。齊藤・猪飼はもちろん、ローンチ時期のスタッフも経験豊富な人材が多かったことが成功したことに繋がったと思います。
猪飼氏:同時期にさまざまなプラットフォームで大型タイトルが発売される時期だったのですが、思った以上にユーザー様に遊んで頂いて嬉しかったです。素直にアクションゲームとして提供したところも良かったみたいですね。
バウンティーハントも直球ですよね(笑)。
齊藤氏:とにかく遊んでポイントを貯めて楽しんでもらうという直球なコンセプトでしたね。okome放送でも盛り上がったガチで戦うイベントでも芸人を始めさまざまな人が参加してくれたんですが、優勝したのはなんと女子大生の方でした。イソッチさん(磯村和美さん)は本気で悔しがっていました。
直近のアップデートプランについて教えてください。
齊藤氏:実は2月に実装する予定の大型アップデートの準備をしています。今回お話しするアップデートはさらに先のビジョンを見据えたもので、「広がった職業で楽しめる場所をさらに提供」するコンセプトになっています。
猪飼氏:キャラクターが強くなったということはその実力を試す場所が必要となりますよね。Season1の舞台となった「ミジェリン村」周辺は雪原がメインだったんですが、Season2「アルカディアの森」では自然あふれる明るいイメージになっており、首都「アルカデン」は「ランテール帝国の南に位置する、暖かくて平穏な気候の土地」という設定となっています。対象レベルはレベル50以上なので、中級~上級プレイヤーの新たな拠点となると思います。
齊藤氏:Season1で実装した「ブリザードタワー」については、もうすでにクリアしているユーザー様もいるので知っている方もいると思うのですが、ミジェリン村はいったん平和となり、黒幕は実は逃げていた…と、Season1のストーリーはいったん終わります。
猪飼氏:マップもフィールドもかなり解放感あふれる描写になっており、広さもかなり大きくなっています。街中にはストーリーに関わる施設も増えています。
齊藤氏:街が大きくなるということは、もちろんNPCの人数も多くなるということで、ストーリーやクエストに絡んでくるNPCもたくさん配置されます。NPCが着ている装備なども注目すると面白いかもしれませんね。
ストーリーはどのように展開していきますか?
齊藤氏:ストーリーに関してはあまり話すことはできませんが…(笑)。皇室が絡んできたり…。本作はガイアという星が大きな話の中心となっており、実はかなり壮大なストーリーで、2月のアップデートのその先の先くらいまでのストーリーは固まっています。現在ではまだ全体の4分の一くらいまで進行したくらいです。まだまだ大きな展開の序章なので、まずはプレイをじっくり楽しみながら待って頂くと嬉しいです。
Season2で行けるマップはいくつですか?
猪飼氏:Season1では、4つなのでそれに近い数のマップは用意します。実装に関しては2月中を予定しており、完成度は現在ローカライズ中ですが、グラフィックやゲームシステム周りに関してはほとんど完成しています。実装後でもミジェリン村には戻ることはできるので安心してください。
Season2実装で苦労した点はなんですか?
齊藤氏:今回実装される「アルカディアの森」は、壮大な一本筋のストーリーをベースに作られたもので、かなりマップもフィールドも規模が大きくなりましたのでローカライズも大変でした。クエストもかなり楽しめるものになりました。
猪飼氏:キャラクターのカットインなどもかなりボリュームが多くなったことと、実装までの期間が非常に短く苦労しましたね。ユーザー様のコンテンツ消費も早いのでそれに合わせてもっと楽しめるものを提供したいと思い、頑張りました。
齊藤氏:その他にも「繰り返し遊べるコンテンツ」も必ず実装していきたいと開発側と共通の認識を持っているのでぜひ楽しみにしてください。さらに夏くらいまでアップデートを予定していまして、春あたりには新ダンジョンも追加する予定です。強さを追い求める方には楽しいコンテンツになると思います。
もしや先の転職も…?5人目も?
齊藤氏:本作はアクションゲームですので、その遊びを広げるために全キャラクター分の3次職はもう準備しています。新キャラクターに関しては、現時点では時期などは明らかにできないのですが、検討しています。
オフラインイベントなども実施しますか?
齊藤氏:はい、たくさんのユーザー様に楽しんでもらえるようなオフラインイベントも要望があれば開催したいと思っています。もちろんゲーム内の大会なども随時開催したいと思っています。タイムアタックやスコアアタックも開催しやすいタイトルなので、今後もどんどん実施したいですね。
猪飼氏:本作はソロプレイが簡単に楽しめるのですが、オンラインゲームならではのパーティープレイや、攻略が必要な手ごたえのある「みんなでチャレンジする」コンテンツも実装したいと思っております。対人戦のコンテンツにも手を加えていきたいですね。
PR&アライアンスチーム:たくさんのタイトルが登場すると、やはり重要視するのは「ユーザーの満足度」ですね。ここが満たされないと成立しないと思い、全社でも危機感を持っています。
最近のアクションゲームは元気ですからね。
齊藤氏:そうですね。このアクションゲームのブームに乗りつつも、しっかり差別化とユーザー様が求めている要望をしっかりアンテナを張って吸収しないといけないと思っています。
ユーザーに向けて一言お願いします。
猪飼氏:本作は操作に関してしっかり作り込まれており、初心者が最初ガチャガチャ遊んでいても、プレイに慣れてくるとスキルを繋げるだけではなくて、特殊動作なども組み込んでさらにアクションを楽しめるようになります。また、運営チームとしてユーザー様が何を求めているのか、ゲーム内でそういった問題が起こっているのか、このゲーム果たして何が面白いのか、をしっかり認識していきたいと思っています。
齊藤氏:とりあえずまずは本作を触ってみてください!触り心地が非常に良いゲームとなっており、触ってから評価していただいても絶対に損はさせません!そして気に入ったら転職もおススメします。ここで面白さの幅がグッと広がります。また、コンシューマソフトで遊んでいる人も満足できるタイトルとなっていますので、まず遊んで、要望をどんどん運営に投げてくださればしっかりと開発にフィードバックしていきます。
ありがとうございました。
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