次期アップデートの詳報だけでなく、さらにその先の未来への展望も垣間見えた!「テイルズウィーバー」開発者インタビュー

6月4日に発表された「テイルズウィーバー」の次期大型アップデートに関して、ネクソンの韓国開発チームにインタビュー。気になるアップデートの詳細について、たっぷりとお話を伺ってきたぞ!

既報のとおり、6月4日のオフラインイベントにて「テイルズウィーバー」における過去最大規模のアップデートが発表され、続報はまだかと心待ちにしているプレイヤーも大勢いることだろう。そこで、今回は韓国開発チームの主要メンバーであるシム・キフンさん、イ・スンボさん、ヨ・サンウさんたちの来日に合わせて、アップデートの具体的な中身に関して直撃インタビューを敢行してきた。さっそくインタビューの模様をじっくりとお届けしよう!

なお、アップデートの内容については既報のオフラインイベントの記事を参照してもらいたい。

新たな冒険の舞台、“サンスルリア”について

――まずは、新たな舞台となる“サンスルリア”を、追加することになった経緯について教えてもらえますか?

昨年、新しいキャラクターとして“イサック”を追加した際に、その背景設定として“サンスルリア”という国を作ったんです。当時はただそれだけの設定上の国でしかなかったんですが、そこからイメージを膨らませていくうちに“サンスルリア”を実際に形にしようという話になり、冒険の舞台として今回実装されることとなりました。

――ということは、やはりイメージの元になった“イサック”がサンスルリアでの中心人物になってくるんですか?

ゲーム中での中心人物とまではいきませんが、“イサック”がストーリーに関わる度合いは他のキャラクターたちよりも多くなりそうですね。もちろん、“イサック”以外のキャラクターにも楽しんでもらえるストーリーに仕上げていきますので、ぜひ楽しみにしていて下さい。

――新たな世界を追加するにあたって、苦労した点はどこでしょうか? また、ぜひ注目してほしいところなどもあれば教えて下さい。

かつてないほどの大規模アップデートになったこともあり、苦労した点を挙げればキリがありませんが(笑)。やはり一番は1つの国である“サンスルリア”のスケールに見合う量のコンテンツを用意したことですかね。プレイヤーの皆さんにぜひ見てもらいたいのは、“時の寺院”で遊べる“革命の花火”や“オルリ防衛戦”です。これらは今までにはなかったプレイスタイルで楽しんでもらえるように、と特に力を入れた部分ですので、導入後の皆さんの反応がとても楽しみです。ぜひトライしてみて下さい!

――“革命の花火”と“オルリ防衛戦”はいずれも過去に起こった出来事ですよね? 今このタイミングで両エピソードに手を入れたのは何故ですか?

新コンテンツとして盛り込む新たなプレイの提案をどこで行うか検討していた際、この両エピソードが驚くほどピタリとハマったんです。また、原作においても過去に起きた歴史的事件という位置づけになっていることもあり、まさにうってつけの素材でした。おかげでエピソードの選定がスムーズに進んで助かりましたよ。

2種類の新コンテンツを盛り込んだダンジョン“時の寺院”の詳細に迫る!

――“革命の花火”にはボーナスステージが存在すると伺いましたが、この詳細について教えてもらえますか?

侵入ステージでのクリア評価でAランク以上を獲得するとボーナスステージに進めるようになります。ステージの内容は、最初に選択したルートによって変化するんですが、中にはボス以外に中ボスが出現するルートもあり、何度もくり返し楽しめる仕組みになっています。ご褒美としてレアアイテムのドロップなど色々な特典も用意したので、高ランク目指して頑張って下さい。

――ボス戦があるのは楽しみですね! どんな敵が登場するんですか?

どちらのステージにも“アノマラドの王”である“パンダレックス・ダ・アノマラド”がラスボスとして登場します(笑)。アノマラド国を一代で築き上げたとても力のある人物ですからね、ゲーム内でもその設定を反映した強さになっています。どれほどの実力かは皆さん自身で体験してみて下さい。ちなみに“オルリ防衛戦”は5人までのパーティ前提、“革命の花火”はソロ専用と条件が異なりますので、それに応じて強さも調整してあります。どちらもスリリングな戦闘が楽しめると思いますので、ぜひ両方に挑戦してもらいたいですね。
また、意外な人物として“ランジエ”の師匠である“ウルリッヒ・シュペンハウアー”も“革命の花火”に登場しています。イラストからもおよそご想像いただけると思いますが、その性格は寡黙でクール。自分の感情を表に出さないという点では弟子の“ランジエ”とよく似ていますね。

――どんな役割を演じてくれるのか今からとても楽しみです。この登場をきっかけに、彼が次のプレイヤーキャラクターに、といった展開も期待しています(笑)

今のところまだ予定はありませんよ(笑)。ですが、プレイヤーの皆さんからたくさんの要望があるようなら、プレイヤーキャラクターとして作成するのも可能だと思います。彼が気に入ったという方は是非とも応援よろしくお願いします。

“ライセンススキル”の追加と新装備部位“アーティファクト”がもたらす新たな可能性!

――いよいよ“ライセンスキル”の上限が引き上げられることになりましたが、この理由について教えて下さい。

実は“ライセンススキル”に対して、多くのプレイヤーから「メリットが少ない」という意見が寄せられていました。そこで今回、上限をレベル6に引き上げ、並行してその内容も改善していこうという運びになったわけです。また、レベル6は“サンスルリア”でしか習得できないため、“ライセンススキル”目当てのプレイヤーも必然的に今回のアップデートの中心である“サンスルリア”へ足を運ぶことになる。これにより新たなコンテンツに触れる機会も増やせる、という狙いもあるんです。

――なるほど、プレイヤーにとっても都合がいいですね。新装備部位の“アーティファクト”導入も同様の理由からですか?

“アーティファクト”については、プレイヤーのコレクション意欲を刺激してモチベーションのアップを狙って導入しました。今回のアップデートで約100種類の“アーティファクト”を一挙に投入しますが、今後もドンドン追加していく予定ですので、楽しみにしていて下さい。

――“アーティファクト”も“サンスルリア”でしか入手できないんでしょうか?

“アーティファクト”は現物を敵ドロップなどで入手するのではなく、素材を集めて“ライセンスキル”の“アーティファクト”で作成します。作成のためのスキルは“サンスルリア”の特定のクエストをクリアしないと習得できませんが、素材自体は“サンスルリア”以外でも入手が可能です。ただ、“サンスルリア”で入手できる素材は比較的高レベルの物が多いので、高性能の“アーティファクト”を作るなら、“サンスルリア”で素材を集めたほうがいいかもしれないですね。

誰もが胸熱の新キャラクター“アナイス”について

――次期アップデートでも俄然注目度が高い“アナイス”ですが、今回ビジュアルが変更になりましたね?

もともと“アナイス”は原作である「ルーンの子供たち」にも登場しているキャラクターなので、他のキャラクターと同じく、「テイルズウィーバー」がサービスを開始した初期から、ビジュアルも含めて設定は存在していました。ただ、すでに7年が経過していますので、これから追加するなら今のプレイヤーの皆さんのニーズに合ったビジュアルに変えよう、と。ちょうどグラフィックチームからも「アナイスをもっとかわいくしたい」という意見が上がっていたので、思い切ってビジュアルを一新することにしました。

――韓国では“アナイス”の評判はどうですか?

韓国では“アナイス”の詳細を発表する機会があまりなかったので、大きな反響を呼ぶまでには至っていません。ですが、甘いものや熊のぬいぐるみが好きだったり、さらには二重人格だったりという原作設定のおかげで、既存のキャラクターたちとはまた違った魅力を持ったキャラクターとして受け入れてもらえるのではないかと期待しています。

――日本での盛り上がりを見たら驚くかもしれないですね(苦笑)。ちなみに日本人プレイヤーの間では、どんなタイプのキャラクターになるのか、といった議論も積極的にされていますよ。

それは嬉しいですね。キャラクターのタイプについてはまだ具体的には言えないんですが、“アナイス”の原作設定を活かして、既存のキャラクターにない新しいものを作り上げようと思っています。完成を楽しみにしていてください。

――実際に“アナイス”がプレイできるのはいつ頃になりそうですか?

これはオフラインイベントでもお話ししたんですが、「年内が目標」くらいしかまだお伝えできないんですよ。楽しみにして下さっている皆さんには大変申し訳ないですが、寒くなる頃までには何とかしたいと思っています。

これからの「テイルズウィーバー」はどうなる?

――当面、アップデートは“サンスルリア”を中心に展開していくのでしょうか?

今回は“サンスルリア”を新たに追加することになりましたが、「テイルズウィーバー」には他にも未実装のエリアがまだまだあるので、今後はそれらの地域にも力を入れていきたいですね。もちろん、“サンスルリア”のコンテンツ追加も継続して行っていく予定ですよ。

――ということは、しばらくは高レベル向けコンテンツが続くことになりそうですね?

今後に関して確かなことはいえませんが、現状では低レベル向けのコンテンツはそれなりに充実していますし、現役プレイヤーの多くが高レベル帯になってきていることから、今回はレベル200前後を想定したコンテンツとして“サンスルリア”を導入しました。すでにサービスインから7年が経過しているタイトルですし、こうしたベテランプレイヤーも大切にしながら今後のアップデートを考えていきたいですね。

――最後に日本のプレイヤーへメッセージをお願いします。

今回はこれまでになかった要素を数多く盛り込んだ大規模アップデートになりました。いずれもプレイヤーの皆さんが新鮮な気持ちで楽しんでもらえるものを用意しましたので、余さず体験していただき、感想や改善のご意見などを聞かせて下さい。そうした声を寄せていただくことが、「テイルズウィーバー」をより面白く、より新しいゲームへと進化していく原動力となるのです。

――本日はどうもありがとうございました。

サービス開始から7年が経過してもなお、その人気が衰えることのない「テイルズウィーバー」。今回のインタビューでは、次期アップデートの詳報だけでなく、さらにその先の未来への展望もわずかに垣間見ることができた。まだまだ多くの可能性を秘めた「未完の大作」の今後に大いに注目しよう!

ちなみにこの日のシム・キフンさんたちの日の衣装は、おそろいのゼリッピTシャツ。開発チームのテイルズ愛がビシビシ伝わってきた。

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