目指すのはオンラインRPGの革命!「ファンタシースターオンライン2」メディアブリーフィング開催

セガは、7月26日、東京・秋葉原UDXシアターにて「ファンタシースターオンライン2」のメディアブリーフィングを開催、プロデューサーの酒井智史氏が登壇し、3つの大きな要素を中心に、本作のゲーム内容を紹介した。

「PSO2」によってオンラインRPGは新たなステージに!

ファンタシースターシリーズプロデューサー
酒井智史氏

2000年12月、家庭用ゲーム機初の本格オンラインRPGとして誕生した「ファンタシースターオンライン(以下、PSO)」。現在のようなネットワーク環境が整備された時代ではなかったにもかかわらず、インターネットを介して遠く離れた仲間と協力プレイが楽しめるという新たなゲーム性が多くのユーザーに評価され、第五回日本ゲーム大賞など計17もの賞を受賞した。

そして、「PSO」の正統後継作品であり10周年記念タイトルとして登場するのがWindows PC用オンラインRPG「ファンタシースターオンライン2(以下、PSO2)」だ。「PSO2」は、「PSO」で体験したネットワークゲームの楽しさや驚き、そして、今のRPGに失われつつある「冒険」を再び感じることができるゲームをめざして鋭意開発中であり、この「PSO2」によって、オンラインRPGに3つの革命を起こすとのことだ。

ここでは、それらの魅力について、各要素ごとに紹介しよう。

“無限の冒険”による革命

一般的なオンラインRPGにおいては、レベル上げやアイテム入手のために、同じ場所を何度も行き来するプレイが多くなりがちだった。そのため、やがて冒険感が薄れ、作業的なプレイになってしまう。そこで「PSO2」では、つねに新鮮な気持ちで驚きのある冒険を楽しめるように、「無限の冒険」をコンセプトに数々の新システムが取り入れられている。

ランダムフィールド

一部の目標となる場所を除き、文字通りフィールドの地形やエネミーの配置、発生イベントなどがランダムで生成される「ランダムフィールド」を搭載。これにより、毎回、未知の土地に足を踏み入れるような緊張感があり、新鮮な気持ちでプレイすることができる。

インタラプトイベント

冒険に驚きを盛り込むために、パーティーを襲うハプニング的な「インタラプトイベント」を用意。その内容は、「特定のエネミーを何体倒せ」といったシンプルなものから「敵の罠に囚われた仲間を救出せよ」といった熱いシチュエーションまでさまざま。毎回、何が起こるか分からないハプニングが、プレイヤーに新鮮な刺激と熱いモチベーションを与える。

マルチパーティーエリア

「PSO2」では、ユーザー同士の新たな出会いの場が用意されている。それが、複数のパーティーが同時に存在できる「マルチパーティーエリア」だ。ここでは最大12名でのマルチプレイが可能になる。他パーティーとの予期せぬ出会いが、よりドラマチックな展開を生みだしていく。

未知の土地を探索し、そこで何が起こるのか、そして誰と出会えるのか。そんなワクワク・ドキドキの冒険を「PSO2」では楽しめる。

“オンラインRPG最高峰のアクション”による革命

多彩で豊富なアクションがファンタシースターシリーズの特徴だが、「PSO2」ではアクションの醍醐味や爽快感、戦略性をより深く感じられるように新たなアクションが追加された。

ジャンプ

シリーズ初となる「ジャンプ」アクションを採用。ジャンプしてエネミーを攻撃、浮かせたエネミーを追い打ち、といったジャンプを活かした攻撃アクションが可能になった。また、ジャンプは移動にも使えるため、必然的にフィールドが立体的に構成され、高台に上って射撃系武器でエネミーを狙い撃つなど、高低差を活かした戦略的な攻撃が可能となっている。

TPSスタイル

これもシリーズ初の要素となる「TPS(Third Person Shooter)スタイル」を導入。このスタイルでは、キャラクター後方からの視点となるため、射撃系武器で目標を正確に狙い撃つことができるようになり、空中から落下してくるエネミーの卵を狙い撃ったり、ヘッドショットなど弱点を狙うことで、より効率よくエネミーを倒すことができるようになる。

RPGでありながら、シューティングのようなプレイが可能で、とくに遠距離攻撃を得意とするレンジャーやフォースを操作するおもしろさが格段にアップしているぞ。

オリジナルコンボ

武器やアイテムをあらかじめ設定しておき、バトル中にそれらをすばやく使用できる「アクションパレット」。シリーズお馴染みのシステムが、「PSO2」でさらに進化。パレットにどの武器を入れ、必殺技をどの順番で使うか、という「オリジナルコンボ」の設定が可能になった。

レベルについて

「PSO2」ではプレイヤーレベルはなく、クラスと呼ばれる職業レベルのみとなり、クラスレベルを上げることでスキルと呼ばれる能力を獲得していき、自分の戦術に合わせてキャラクターを成長させることができる。自分だけの戦略や戦術でエネミーに向かうことで、よりプレイヤー自身のスキルが反映されるバトルが可能になっている。

さらに「巨大エネミーにつかまれて投げられる」「ジャンプアクションで、倒れたドラゴンの背中に乗って弱点を攻撃する」など、シリーズではかつてないシチュエーションも存在する。

これらオンラインRPGでも最高峰のアクションを総称して「ハイブリッドカスタムアクション」と名付けられている。「PSO2」で味わうことができる新世代のアクションに期待しよう。

“究極のキャラクタークリエイト”による革命

「PSO」以降、ファンタシースターシリーズといえば、個性的なキャラを作成できるキャラクタークリエイトがユーザーからの評価を得ていた。今回の「PSO2」ではその部分をさらに進化させ、究極のキャラクタークリエイトを実現している。簡単かつ直感的な操作、自由度の高さ、豊富なパーツ、そのすべてをパワーアップさせ、この世界にオンリーワンの特徴的なキャラクターを生み出すことができるのだ。

おなじみの種族とクラス(職業)について

種族は、人間と同様の万能性を持つヒューマン、精神力を高めたニューマン、人工生命体のキャストの3種族を選択することができる。また、クラスは、近接戦に長けたハンター、中距離で戦うレンジャー、遠距離で戦う魔法使いのフォースの3種が用意されている。これらを組み合わせてキャラクターを作成することになる。

容姿については、顔や体型それぞれにパーツの配置と組み合わせを自由に設定でき、モーフィングで形を変えられるため、キャラクターバリエーションは無限大。あらかじめ用意されたベースキャラを元に作成できる「簡単設定」も用意されているため、面倒や手間を感じることなく、思い通りのキャラクターを作成することができる。

世界観とストーリー

全宇宙を旅する船団「オラクル」。プレイヤーは、オラクルの惑星調査隊として組織された「アークス」の一員となり、さまざまな惑星に降り立って調査を行っていく。

そして、アークスの敵として登場するのが「ダーカー」と呼ばれる宇宙生命体。また、ダーカーだけでなく、各惑星に生息する原生生物やメカニックなどもときにはプレイヤーの前に敵として現れる。

プレイヤーが最初に向かうのは惑星「ナベリウス」の森林地帯。そこで凶暴化した原生生物の鎮圧が最初の任務となる。

プロローグ

ヒューマン・ニューマン・キャストの三種族により構成された惑星間航行船団、通称「オラクル」。外宇宙への進出が可能となったとき新たな歴史は始まった。

そして、新光歴283年。すでに「オラクル」の活動範囲は数多くの銀河に渡っていた。

外宇宙にて、新たに発見された惑星には調査隊として組織された「アークス」が降下し、調査と交流を行う。そしてまた、次の惑星へと渡り、新たな探索と発見を繰り返す。それこそが「アークス」の役割であった。

新たな冒険を求める「アークス」は互いに協力し、未知の惑星へと進んでゆく。その先にあるものが何なのかを知るために。

そして今、新たな「アークス」が無限の星々へ旅立とうとしていた…。

αテストは8月中旬に決定&ゲームショウにもプレイアブル出展!

これらの要素を体験できるαテストの日程が8月中旬に決定した。αテストのバージョンでは、完成されたソフトの体験版ではなく、開発途中のソフトであるため、さまざまな不具合、未調整のバランス、クオリティーが低い部分などが残っており、ボリュームもαテストとして成立する最低限のボリュームとなっているという。

楽しめる要素も限られるが、新たなシステムなどに対する意見や多人数プレイにおける不具合などを洗い出し、よりユーザーに満足してもらえるソフトへと改善していきたいとのことだ。

また、9月に開催される東京ゲームショウでは、プレイアブル出展とステージの開催が予定されている。こちらでは、今回公開された要素に加え、未公開の新たな情報も飛び出すとのことなので、期待しよう。

さらに、今後はクローズドβテストからオープンβテストへと展開、またネットカフェ施策も発表していくとのことだ。

早速αテスト版を試遊してみた!

今回、わずかな時間であるがαテスト版を体験することができたので、プレイの感想をお届けする。

まずはキャラクタークリエイトだが、実際に触ってみてまず感じたのはその自由度の高さ。モーフィングの操作はシンプルに、自分の作りたいキャラクターを細部にこだわって作成できるのは嬉しいところだ。

しかも、キャラクター作成が難しいという人にとってもありがたいことに、まず各種族・性別ごとに10種類のベースから選択することができ、その上で簡単設定であらかじめ用意されたパーツを組み合わせることもできる。誰でも思い思いのキャラクターを作成できる。

キャラクタークリエイトの後には、いよいよ冒険へ。…と行きたいところだが、まずは簡単な操作を紹介しよう。

移動は他のアクション系のオンラインタイトルと同様、「W」「A」「S」「D」で移動、マウス操作によってカメラを切り替えることができる。また、本作の新要素であるジャンプはスペースキー、NPCとの会話などは「E」、チャットは「C」で使用できる。

チャットは通常の会話のほか、カットインでの演出やアクションを加えたりなどバリエーション豊かな会話が可能だ。仲間同士での掛け合いを楽しんでみてはいかがだろうか。

戦闘は、ターゲットに近づき左クリックで基本攻撃、連続で入力することでコンボをつなぐことができる。さらに、右クリックでの攻撃を加えることで、よりアクション性の高い、爽快な戦闘を楽しめるぞ。

さらに、クラスごとに3つの武器が使用可能。今回筆者が遊んだのは近接戦闘型のハンターだったので、「ソード」「ワイヤードランス」「ガンスラッシュ」の3種の武器を試すことができた。それぞれに特徴があって面白い武器となっているので、プレイの際にはいろいろと試してみるのもいいだろう。

ガンスラッシュは全種族共通の武器。近距離と遠距離、両方で対応できるスグレモノだ。

さて、説明もひと通り済んだところでクエストの進め方について紹介しよう。

本作は、フィールドの地形やエネミーの配置が毎回変わる「ランダムフィールド」となっており、毎回画面右上に表示されるマップを確認しつつ進行していくこととなる。

しばらく進むと、突然「宇宙船を救出してほしい」というイベントが発生、これが「インタラプトイベント」だ。こちらはどのタイミングで発生するかはわからないため、パーティ間での連携も必要となってくるだろう。

最後に、マルチパーティーエリアによる12人でのマルチプレイを体験した。4人ごとに、それぞれパーティーを組んで進むことにはなるが、ボス戦など協力が必要となる場面が多数登場し、初めて一緒になったプレイヤーとも楽しく遊べるぞ。

これらの要素がつまった「PSO2」、いよいよ間近に迫ったαテストを楽しみに待とう。

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