デジパークは、「石器時代StoneAge online」の台湾における著作権侵害排除訴訟において、6月24日、台湾最高裁判所は台湾Wayiの上告を却下し、デジパークの全面勝訴判決が確定したことを発表した。
株式会社デジパーク(東京都新宿区 代表取締役:長田妙子)が権利を保有するオンラインゲーム「石器時代StoneAge online」の台湾における著作権侵害排除訴訟において、2008 年6 月24 日、台湾最高裁判所は台湾の華義國際數位娯樂股份有限公司(英語名:Wayi International Digital Entertainment Co.,Ltd.)(以下「台湾Wayi」)の上告を却下、台湾高等裁判所の二審判決を支持する97 年度台上字第1215 号裁定を下しました。 本結審により当社全面勝訴判決が確定いたしましたので、お知らせ申上げます。
1.訴訟の提起から判決に至るまでの経緯
1)訴訟提起
当社は台湾Wayiに対して、2001年3月19日付で「開発・製造・販売許諾契約書(Windows 95/98/2000 STONEAGE)」を締結し、地域:台湾、香港、中国のみ、OS:Micro Soft Windows95/98/2000に限定し、使用言語:繁体字版中国語、簡体字版中国語と定めて、StoneAge(石器時代)の運営を許諾しました。
台湾Wayiは、StoneAgeを運営する過程で、「GAMEBOY ADVANCE」をプラットフォームとするStoneAgeの開発・制作の無断許諾を第三者に与えた等数々の違約行為を繰り返し、当社の再三の警告にも応じなかったため、2002年9月4日付で解除通知を台湾Wayiに送付し、契約の解除を致しました。
しかし、台湾Wayiは当社の解除通知にも応じず、無断で運営を続けたため(現在も運営中)、2003年4月21日に当社はStoneAgeの運営の差し止めを求めて、台湾台北地方裁判所に訴訟を提起したものです。
2)勝訴判決
台湾最高裁判所は、2008年6月24日付で台湾Wayiの上告を棄却、二審当社勝訴判決を支持、当社の勝訴が確定し、結審いたしました。 当社の訴えの正当性が改めて認められたことになります。
第一審判決は2007年4月30日:台湾士林地方裁判所(台北)は、当社の訴えを認め、1.台湾Wayiに対してStoneAgeの更新、改訂版に対しての複製、改作、編集、公開、放送、翻訳及び販売する行為、並びに他人にこの行為を許諾してはならない、2.2002年9月4日付契約解除を有効とする、という判決を言い渡しました。台湾Wayiは、この一審の判決を不服として台湾高等裁判所に対して控訴しました。
第二審の判決は2008年1月23日:台湾高等裁判所は台湾Wayiの控訴を棄却し、当社勝訴の判決を下しました。 台湾Wayiは本判決も不服として台湾最高裁判所に上告しておりました。
2.判決の内容と効果
台湾最高裁判所の本最終裁定により、台湾における当社の権利が認められており、StoneAge に対しての複製、改作、編集、公開、放送、翻訳及び販売することを第三者に許諾してはならないと確定されたため、台湾地域のみならず、中国や近隣諸国における当社の権利が正当に認められたことになります。
これまで、台湾Wayi は会社案内等でStoneAge を自社の開発製品であると妄言、近隣各国へのStoneAge とその関連権利のライセンス供与を謀り、またStoneAge とコンセプトを同じくする同種のゲームを開発して、ライセンスを諮る等、数々の違反行為を繰り返しました。
インターネットの普及により、国を超えてのボーダーレスな情報の流通が当たり前のこととして捉えられるようになった昨今、当社はグローバルな見地からのインターネット上の新たなルール作りの必要性が急務であることを痛感しております。 今回の判決は世界中のオンラインゲームの著作権保護の見地からも意義深いものと歓迎いたします。
当社は、今後もオンラインゲームの発展と著作権保護の立場から、著作権侵害に対し、国内外を問わず法的措置を活用すると同時に、StoneAge、その続編のStoneAge2 に対する国内外のお客様のご期待にお応えし、より良い製品作りに邁進する所存でございます。
本件裁判につきまして、ご支援下さいました台湾・中華人民共和国・大韓民国・日本の関係者の皆様方にこの場を借りまして厚く御礼申上げます。
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